８月２８日の礼拝メッセージ 「神の本質が宿るイエス・キリスト」～あなたは、イエス・キリストを知っていますか？

８月２８日の峰町キリスト教会、安食弘幸牧師による礼拝メッセージ＆感想です。

○コロサイ人への手紙１章１５節～２０節
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１５：御子は、見えない神のかたちであり、造られたすべてのものより先に生まれた方です。
１６：なぜなら、万物は御子にあって造られたからです。
　　　天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、また見えないもの、王座も主権も支配も
　　　権威も、すべて御子によって造られ、御子のために造られたのです。
１７：御子は、万物より先に存在し、万物は御子にあって成り立っています。
１８：また、御子はその体である教会のかしらです。
　　　御子は初めであり、死者の中から最初に生まれた方です。こうして、ご自身がすべて
　　　のことにおいて、第一のものとなられたのです。
１９：なぜなら、神はみこころによって、満ち満ちた神の本質を御子のうちに宿らせ、
２０：その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させ
　　　てくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させ
　　　てくださったのです。
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私達は「自分のことは自分が一番知っている」と思っているが実はそうでもない。
ある男性が、高速道を車で走っていた。妻から電話で、

妻：「あなた今高速道でしょ。ラジオで１台の車が逆走しているから注意して」

男性：「いや１台じゃないぞ。何台も逆走しているぞ」

この人は自分が逆走しているのに気づいてないのです。
ゴーギャンが人生最期の作品に不思議なタイトルをつけた。

「我々はどこから来たのか。我々は何者なのか。我々はどこへ行くのか」

彼自身も知りたかったと思う。
私達は、人生のどこかでこの答えを見つける必要があります。

「あなたは何故生まれたのか。偶然か。違うのか。人生が終ったら何処へ行くのか」

コロサイ人への手紙はパウロがコロサイの教会に送った。
問題があったので解決のために送った。
問題解決のカギは、イエス・キリストという方にある。
イエスキリストを、知れば知る程、自分の事も見えてくる。

自分の問題も更に解決法も見えてくる。
問題の解決は、あなたが信じているイエス・キリストがどういうお方であるかをはっきり
知りなさい。では私達はイエスキリストをどの位知っているだろうか。

人を知るレベルは色々ある。
あなたは日本の今の総理大臣を知っていますか？知っている。どの程度か。
名前や顔をテレビで見るだけか。直接会って話したか。食事をして語りあったか。
レベルは様々です。

コリント書で

「かつて人間的標準でキリストを知っていたが、今はその様な知り方はしない」

誰彼に対し「あなたはイエスキリストを知っていますか」と聞くと、

「ああ知っています。世界四大聖人の一人で、キリスト教の教祖でしょう。
　多くの奇蹟をした人でしょう」

人間的な標準で知っているのです。しかしもっと深い意味で知らなければあなたの問題解決
はできない。それで３つのキリストの姿を教えている。

１．永遠なるキリスト

１５節
「御子は見えない神の形であり、造られたすべてのものより先に生まれた方です」

神様が天地創造をされる前からおられた方なのです。
生まれたとは・・尊厳や威光において第一のものを指す。

１９節
「なぜなら、神はみこころによって満ち満ちた神の本質を御子のうちに宿らせて」

イエス・キリストの中に、神様の本質は全知全能な方、永遠なる方、を持っておられる。
１８節の初めとは・・初めに言葉があった。と同じでイエス様は最初からおられた。

１７節「御子は万物よりも先に存在し・・」

これらの表現はイエスキリストは永遠なる存在だという事を教えている。
クリスマスはイエス様の誕生日だが、イエス様はそれ以前からにおられたが、目に見えない
永遠の神が、人となってこの世にこられた日が、最初のクリスマスです。

・アームストロング（アポロ１１号の宇宙飛行士）

アメリカのアポロ１１号は、１９６９年７月２０日、人類初の月面着陸を成功した。
それまで人々は月を見上げて様々な想像していた。
宇宙船のアームストロング船長は月面に降り立った時有名な言葉を残した。

「この一歩は一人の人間にとっては、小さな一歩かもしれない。しかし人類にとっては偉大な一歩である」

この船長は月から帰って、キリスト教の伝道者になった。世界を廻ってイエスキリストの福音を語った。
彼の使った言葉がある。

「人類が月の上を歩いた事は驚くべきことである。しかし神が人となってこの地上を歩かれた。
　この事の方がはるかに驚くべきことである。」

確かにそうです。永遠の神が人の姿をとって、２０００年前この地上を歩かれたのです。
もっと驚くべきだという。こういう事実を私達は知っているかどうかによって私達の人生の生き方は
大きく変わります。

・「ピラトの証言」

イエスキリストが裁判によって十字架刑に処せられるのですが、裁判をしたのはポンテオ・ピラトという
ローマ人で、イスラエルの治安を守る総督だった。ピラトがじかにイエス様に会って書いた報告書がある。
聖書以外にイエスキリストを書いてある文書なので重要です。イエス様はピラトの目にどう映ったのか？
現在トルコの聖イケア教会に保管されています。その一部分を紹介します。

「一人の若い青年がガリラヤ地方に現れました。彼は彼を送った神の名で大きな情熱をもって教えている
　という事でした。私は彼の目的が民集を扇動してローマ帝国に対抗するのではないか。と思いましたが
　その心配は一掃されました。ある日私は大勢の群集が集まっているシロという所を通りすぎながら、群
　衆に囲まれている青年が木によりかかりながら立ったまま群集に向かって、静かに語っているのを目撃
　しました。
　群集たちとは格段の違いを表わしていたので、私はただちに彼を見つけることが出来ました。彼は３０
　歳くらいにみえました。私は今まで、それほど心を惹きつけられる平穏な顔を、見たことがありません
　でした。」

イエス様の復活の様子についても、事実を調査して報告書を書いている。

「墓が空になっている事実が知れ渡ると、大きな騒動が起こり私は心配に包まれました。そこでイシュラ
　ムという人物を派遣して一部始終を捜索させ、どのような事ガ起こったのか報告させました。
　兵士達の証言

　『墓の上から柔らかく美しい光が出たのを見た。やがて辺り全体がまぶしい光で明るくなり、
　　その周りと上から聞いた事のない美しい音楽が聞こえて、天と地が神を賛美する声で満ち溢れました』

　またこの時、地が揺れ動いているようであり、兵士達は吐き気がして力がなくなり立っていられなりました。
　彼らはその後、余りの恐ろしさに、墓に戻れなくなり、祭司達にこの事を報告に行きました。
　すると祭司達は次の様に答えたそうです。

　『あなた達は、眠っている間に弟子達がイエスの死体を盗んで行った。と言ってくれればお金を上げる』

　そして報告書の最後でイエス・キリストに対する自分の見解を書いた。

「彼は犯罪や法律に違反することによって、また誰かに間違った教えを教えた、ということで非難された
　事はありませんでした。この事は彼の支持者だけでなく、彼の反対者も認める所です。あの十字架の傍ら
　で百人隊長の言った通り、私は、まことにこの人は神であったと言いたいのであります。」

２．創造者なるキリストという

１６節「なぜなら、万物は御子によって造られたからです。天にあるもの、地にある者、見えるもの、また
　　　　見えないもの、王座も主権も支配も権威もすべて御子によって造られ、御子のために造られたのです。」

この世のあらゆるものはイエスキリストによて造られたのだから、礼拝すべき方はイエス様だけなのです。
当時コロサイに入って来た異端的教えは、グノーシス主義というギリシャ哲学で「天使礼拝」だった。
天使は、神と人間の間に入って人の神への願を届けてくれる。だから天使を礼拝すべきだ。と教えていた。
当時天使にも位があって１位が王座、２位が主権という序列をつけていた。

しかしあなた方が最高の天使と言っている天使ですらもキリストによって造られた者にすぎない。
唯一の仲介者は、イエス・キリストなのだから天使礼拝は間違っている。
本当に礼拝すべきはイエスキリストだけなのです。
私たちが信じている神は天地創造の偉大な神、私達は神の作品としてここに存在しているのです。

・ラルフ・シャワーズさん「レインボー・エーカー」の創設者

彼は、アメリカ人で小学校のテストでＩＱが８４しかないといわれた。
愚鈍という種類で、教師は両親に言った

「この子には過大な期待をしないで下さい。両親が期待していることは殆ど出来ないでしょう」

しかし両親は、熱心なクリスチャンでした。

「神様はお前をお造りになったんだ。神様はムダなものをお造りになる筈がない。
　神様は、お前が知的に弱い状態だったとしても、お前にしかできない計画をもっておられる」

と励ました。だからといって彼の学力が急に伸びたわけではない。
他の生徒に追いつくには懸命な努力が必要でした。
やっと追いつき大学に進み、卒業すると神学校に入って牧師になった。
ハワイ、アリゾナ、カリフォルニアと教会の牧師を務めます。
ある時、神様は彼に一つのヴィジョンを与えました。

「お前は知的障害をもっている人達と共に人生を歩みなさい。農場を経営して皆が自立できる
　ミニストリーを始めなさい」

と目標を貰った。

彼は、早速農場を始める。ある人が苗をくれた、それを自分の土地に運ぶために家ごとトレー
ラーで運びます。
それを運んでいる時に、１９７３年ですが、大きな事故が起きた。ラルフさんがトレーラーに
乗り上から指示をだす「そこは右だ左だ」と言っているときに運悪く７２００ボルトの高圧電
線に触れてしまった。バーンと飛ばされて両腕を失ってしまいました。
その時の気持ちは、

「勿論くじけそうになった。しかし信仰によって立ち上がったわけですが、私はこの事故の中
　にも、神さまの恵みを与えて下さったことを確信しています。なぜなら私も障害者になった
　ので、障害者の気持がわかるようになり。より一層助け合って働くことが出来るようになっ
　たからです。全能の神を信じる者には失望や絶棒というものは決してないのです」

ラルフさんのヴィジョンは今レインボー・エーカー（土地の広さの単位）という団体になって
全米に９箇所できた。特色は公的援助は一切受けていない。自立している。
幼い時教師が期待するなと言ったけど、親は

「神さまはこの子にも素晴らしい計画を持っておられる」と考えた。

可能性は開け、正にその通りになった。

・新島　襄　同志社の創立者

京都の同志社大学というミッションスクールは新島襄によって作られた。
彼が最初に聖書に出あった時、驚いた。彼がそれまで聞いていた神々とは全く違う。
聖書の神は

「初めに神が天と地を造った」

なんと壮大な神なのだ。その時、衝撃のあまりこう祈った。

「神さま、天地万物を造り私の先祖達や私の両親や私を造って下さった事を感謝します。
　今まで知らなかったこととはいえ、大変失礼した事を赦して下さい」

私の造り主なら当然私に語りかけていてくださったはず、なのに無視していたのは大変失礼
な事だった。今日から宜しくお願いします。それからアメリカの神学校に進み日本の若者に
福音を伝えたいというビジョンをもって帰国した。それで同志社という学校を作った。
もし彼が聖書に出会わなかったら同志社は出来なかった。

３．教会のかしらなるキリスト

１８節
「また御子はそのからだである教会のかしらです」

パウロはコリントでも言っている。

「あなた方はキリストの体であって一人一人は各器官なのです」

私達がキリストを信じるとはキリストの体の一部なのです。どの様にしてか？

２０節「十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物をご自分と和解させてくださ
　　　　ったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくだ
　　　　さったのです」

永遠の神が、人となってこられて、私達の罪のために十字架で死んでくださった。
神と私たちと和解させて下さったのです。だから私達は大胆に神さまに近づくことができる。
私たちはキリストの体の一部になったのです。

自分のからだを愛して、ケアをして清潔に健康にと心がける。
同様に、イエス様もご自分の体である私達を愛して清め守って下さる。
それはキリストの体だからです。

フィイピン旅行に行く時ガイドが言った。

「あなた方がもし強盗に出会ったら、抵抗せずに指輪でも時計でもすぐに外して渡した方が
　いいです。彼らはぐずぐずすると指でも腕でも切り落として指輪や時計を盗るからです」

切り落とされた指や腕は腐ります。私たちもイエス様の体として生きるならいいが、切り離さ
れたら霊的に死にます。だから神の体に繋がっている必要があるのです。
別なフィリピンのルソン島の出来事ですが、日曜の朝教会で礼拝中、突然共産ゲリラが襲ってきた。
牧師は、「賛美を続けましょう」といった。でも飛び出していった人もいた。銃声が止んだ。
政府軍が来て追い払ってくれた。

人々が我に返って調べると壁に銃痕があり衣服にまで穴が開いていた。しかし教会にいた人
は全員無事でした。主は御自分の体を守ってくれたのです。しかし外へ逃げた人々はみな亡くなった。
イエス様はあなたを守って下さる。神さまから、あらゆる問題の答えを見出すことが出来ます。
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以上、要約でした。

あなたは、今の日本の総理大臣を知っていますか？
ところで、日本人にとって、総理大臣より、良く知っておいた方がいい人がいます。
イエス・キリストという方です。

イエス・キリストは、天地創造の神の子で、神様が人間の姿で地上に来られ、人間の罪のため
に今のイスラエルという国で、十字架に架けられ、死にました。しかし、３日後に復活し、
天に帰られました。

当時のローマ総督で、イスラエルを管理していたポンテオ・ピラトも、イエスを神だと思って
いた様です。ピラトはイエスを死刑にしたくなかったので、エルサレムの住民に聞きます。

ピラト：
「あなたがたは、だれを釈放してほしいのか。バラバか、それともキリストとよばれているイエスか。」

彼らは言った。「バラバだ。」

ピラト：
「では、キリストと言われているイエスを私はどのようにしようか。」

彼らはいっせいに言った。「十字架につけろ。」

だがピラトは言った。「あの人がどんな悪い事をしたというのか。」

しかし彼らはますます激しく、「十字架につけろ」と叫び続けた。

この時、大衆を扇動していたのは、ユダヤ教の律法を重要視する祭司長、律法学者、長老たち
でした。つまり、当時の律法主義を批判していたイエスが邪魔だったのです。
また、イエス・キリストは、社会的弱者の味方で、権力を傘にきた律法学者などを批判しました。

つまり、既成の利権、利得を大事にする人は、変化を嫌います。
今でいう所のイノベーションです。イエスは、律法主義に陥ったユダヤ教を革新しようとした
のです。イエスは、十字架に架けられ、死にましたが、復活したイエスに出会った弟子たちに
よって、ユダヤ教をイノベーションしたキリスト教ができます。
イノベーションは、予期せぬ成功のため、初めは迫害されますが、２０００年後、世界中に広
がっていきました。

律法を守るのが大事なのではなく、悔い改めて、イエス・キリストを神と信じる事が罪許され
る唯一の救いだという神様からの福音を、人間に知らせに、神様が人間の姿でやってこられた
のです。

クリスチャンになる事は、イエス・キリストの事を良く知る事から始まります。
そして、今もイエス・キリストは生きておられ、働いてくださります。
さまざまな面で、我々を助けてくれるのです。それを信じるか信じないかはあなた次第です。
ただ、信じる人にだけ、イエス・キリストはさまざまな助けや癒しをしてくれるのですが。
上手くいった時、自分がやったんだと自慢するか、神様のおかげですと感謝するかの違いです。

日本の政治も、官僚や東電の既得権益を守るためにイノベーションを嫌うのではなく、今こそ
今までの日本のやり方を変えて、弱者である被災地住民の立場に立ってイノベーションしてく
れるイエス・キリストの様な政治家が必要ではないでしょうか。

Ｐ．Ｓ．今回のメッセージで紹介のあった新島襄の妻で、クリスチャンの新島八重の話が、
　　　　再来年のＮＨＫ大河ドラマ「八重の桜」になります。幕末のジャンヌダルクと言われ、
　　　　福島県会津で幕府軍として薩長軍と闘った八重が、新島襄と出会い、明治の世をクリス
　　　　チャンとしてどう生き抜いたのか。今から楽しみにしています。